株式会社ダイヤテクニカ

冷えとは

冷えはどのような形で現れますか?

 まず、手や足の先が冷たくなり、足の場合下から上へと移ります。足の甲からくるぶし、そしてすねへと上がってきまが、すべて足の裏側です。太ももなどの内側には肉があるのでそれほど冷えません。膝より上に冷えがある場合は、かなり重症化していると考えていいでしょう。

 体が冷えると血流障害、中でも微小環境で障害が起きます。微小環境とは動脈から毛細血管、毛細血管から静脈へと血液が循環する中で、毛細血管から静脈へと至る過程が微小循環です。血液は心臓から全身へ運ばれますが、行き道ではなく、帰り道で起こるのです。

 この部分の血流が滞るとなかなか改善しません。酸素や栄養分が組織に届かなくなり、機能低下を起こします。すると警告を発し自然と体を動かそうとするわけですが、それがこりや痛みなどの様々な症状となって現れるのです。

微小循環

症状としてはどのようなものがありますか?

 冷えの3大症状といえば、頭痛と肩こり、めまいです。これらは冷えによる血流障害によって起こります。冷えを解消し、血流を促すには温めることです。特に、筋肉が収縮し、後頭部に鈍痛がみられる緊張型頭痛や、頭の片側に脈を打つような拍動性の痛みが出る片頭痛は温めるとよく、冷やしてはいけません。

冷えの症状にのぼせがあると聞きしましたが

 「上熱下寒」や「上熱下冷」という言葉が江戸時代にありました。体の上部は熱く、下は寒い、もしくは冷たいという意味です。冷えを抱えていると、下半身は冷たいのに、顔はのぼせたり、ほてったりするといったことも起こります。温かいものを好むのが冷えの特徴ですが、のぼせると、口だけが冷たいものをほしがるようになるのです。